多くの引き出しをつくることと引き出しを開けること

沖縄が梅雨に入りました。九州も雨の季節が近づいているように感じます。

各学校が定期テストなどの時期です。

先日ある高校生を教えていて思ったことがあります。

小学校⇒中学校⇒高校と学年が進むにつれ、当然ですが教わることが増え、知識が増えます。

高校数学の問題を解くときに、よく考えれば中学校の知識までで解けるものもあります。

しかし、多くの生徒は、最近高校で習ったことの方が記憶は新しく、習ったことを使わないといけないという変な義務感があるようです。

学年が進んで毎日学校や塾で習うことは、例えるなら「引き出し」や「道具」を増やしているということです。つまりいくら多くの「引き出し」を持っていても、その使い方を知らなければ宝の持ち腐れということです。また、せっかく「引き出し」はあっても開けて使わないと「道具」はさび付きます。たとえ高校数学であっても中学の知識で解けるならばそれでも構わないのです。

どの問題でどの引き出しのどの道具を使うのか。

引き出しが増えれば増えるほど、どれを使えばいいのか分からなくなっている生徒が多いように思います。これはすぐに閃くものではありません。多くの問題を解き、練習を重ねること。この前はこの方法で解いたけど、今回はこっちの方法でやってみよう。

日々の勉強の中でそういう自分なりの工夫が必要なのではないでしょうか。

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